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楽器事典-二胡

三線

二胡とは・・・

中国を代表する民族楽器で、弓を使った演奏形態などから「東洋のヴァイオリン」とも呼ばれています。音色は深みのある東洋的な美しさを湛え、人間の女性の声に最も近い楽器としても有名です。「ニコ」という呼び名は日本固有のもので、現地である中国では「アルフー」と呼ばれています。他にも日本での呼び名として「胡弓(コキュウ)」とされることがありますが、日本には胡弓という別の楽器がありますので、「ニ胡」と呼ぶのが正式とされているようです。

ニ胡の歴史

ニ胡の歴史 二胡写真

ニ胡は、インドの「ラバーブ」という楽器がシルクロードを通って伝来したものが原形だとされています。伝わったのは唐の時代(西暦618〜907年)と言われていますが、定かではありません。しかしこのころは楽器を寝かせて棒で擦るというもので演奏法も全く異なり、呼び名も「軋筝(アッソウ)」というものでした。現在の立てて弾くというスタイルが確立されたのは宗の時代(西暦960〜1279年)で、文献「事林広記」や「楽書」には「奚琴(ケイキン)」という名で図や奏法などが登場しています。以降、伝承されていく中で改良が加えられ現在の形になりました。

ニ胡の構造

本体には、紅木・紫檀・黒檀などが使用され、共鳴胴の表面にはニシキヘビの皮が張られています。
弓は金属製の2本の弦の間を通っており、材質は竹の竿に馬のしっぽの毛を張って作られています。

ニ胡、各部の名称

ニ胡、各部の名称図

ニ胡の弾き方

人差し指を竹の部分の外側に添え、中指と薬指を竹と弓毛の間に差し入れます。親指は腹の右側で軽く弓を押さえます。弓と弦の角度は90度を保ち、弓毛が棹のすぐ脇を通るくらいまで近付けて、内弦または外弦に押し付けながら、真直ぐ前腕部分から動かします。この時、弓は常に共鳴胴の上に乗せるようにして下さい。

弦は、左手の指先で常に内弦・外弦の両方を押さえます。
この時、力が入りすぎると浮いている弦を押してしまい、音程が不安定になる原因となりますので、適度な力で押さえる様にしましょう。

ニ胡の調弦

内弦をD(レ)、外弦をA(ラ)に合わせます。

簡譜(ジェンプー)について

中国の民族音楽では一般的に簡譜と呼ばれる数字譜が使われています。
ドレミファソラシドの音階を1から7までの数字で言い換えたもので、ド(1)の高さは調によって変わります。(移動ド) どの調であるかは、楽譜の冒頭に「1=D」のようにド(1)の高さを指定することで示されます。横にはそれぞれの調について、開放弦の音を「15弦(内弦の開放弦の音が1、外弦の開放弦の音が5)」のように表示します。

1オクターブ上の音は数字の下に「・」、1オクターブ下の音は数字の下に「・」、音を伸ばす場合は「−」、短い音符は数字の下に下線を引いて表記します。音の無い所(休符)は「0」です。(簡譜の例参照)

内弦の開放弦から始まる(内弦開放弦を1とする)D調の曲が分かりやすいので、5を外弦の開放弦とすることにも注意しながら、まずはD調の課題曲を弾いてみましょう。 (課題曲はPDFでダウンロード出来ます)

簡譜の例

簡譜

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